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会が主催するイベントや活動の広報です。公式HPはこちらhttp://kodomomirai.org


by kodomira
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女たちの座りこみ、福島報告など

いくつかのお知らせと、福島へ行ってきた報告です。
                                                             
1.経産省前で女たちの座りこみ

このところ経産省は「脱原発のメッカ」になっています。1500人による人間の鎖、若者たちの10日間のハンスト、テントの設営などに続き、今日(10/27)から3日間、「原発いらない福島の女たちの座りこみ」が行なわれます。参加申込みはすでに100人を越え、福島以外からの参加を含めれば、最終的に数百人にのぼる見こみです。その後も11月5日まで、全国の女たちが経産省前で座りこみを続けます。あなたも行ってみませんか、10日間ぶっつづけの女子会へ!(部分参加や男子も歓迎)^^
http://onna100nin.seesaa.net/article/229340889.html

2.東電前でもアクション

以下は「東電前アクション!」のブログです。「もうアッタマにきた! ふざけんな東電!11・6デモ」のお知らせ文(下の方。「もっと読む」をクリック)や、大きな「原発?おことわり!」マークと放射能計測器をもって防護服で電車に乗るパフォーマンス、さらにずっと下の「脱原発アルゴリズムデモ行進第1回」の動画(防護服の回より上手!)など、大いに笑えます(♪ 窒素いれます シュウシュウ ダダもれしてます ピュウピュウ・・・)。^^
http://toudenmaeaction.blogspot.com/

3.木下黄太講演会in岡山 

福島原発事故について独自の報道と警告をしてきた木下黄太氏が、11月20日午後、岡山県立図書館で、「放射能汚染の現状~人を受け入れる♡ガレキは受け入れない!!」と題して講演会を行ないます。
詳細はちらしを。わたしも行く予定です。

4.福島報告

10月10~14日、仙台、山形、福島に行ってきました。

仙台では友人の案内で、一面の原野にもどった住宅地や田んぼ、郊外のがれきの山を見て回りました。自衛隊や警察が船や木など大きながれきは撤去したものの(まだ点々残っていますが)、田んぼの中のガラスなどはそのままで、ボランティアがほそぼそと片づけているとか。塩害も含めて、気の遠くなるような復旧作業が続いています。

山形は、福島からの避難者をもっとも多く(13000人)受け入れている県。6月から、自主避難を含む全避難者に、借り上げ住宅の無償提供を始めました。そんな中でNPO「毎週末山形」は、福島の妊婦と乳幼児を週末だけでも山形に疎開させる活動をしています。代表者はコウ・カウンセラーでもあり、避難者の心のケアを大切にしたいとのこと。こういう「週末支援」、いいですね。

福島では、「ハイロアクション」の武藤類子さんのお宅に泊めてもらいました。福島原発から50キロ。太陽光発電と薪ストーブ、湧き水や山の恵みを享ける生活は、3.11以後まったく変わってしまいました。それでも類子さんはふるさとの三春町を離れず、「原発いらない福島の女たちの座りこみ」など、さまざまな活動を続けています。

類子さんのところで、幸運にも島田恵(けい)さんに会えました。恵さんは12年にわたって六ヶ所村に住み、地元の人々の生活や核関連の写真を撮り続けた人です。今は新たに、福島と六ヶ所村のドキュメンタリー映画を作っています。
http://www.rokkashomirai.com/

渡辺ミヨ子さんと再会したのも、類子さんのところ。1ヵ月前、ミヨ子さんが岡山に寄ってくれたとき、数人でお話会を持ちましたが、彼女は類子さんが住む三春町に避難してきています。「こんなに熱心にわだしの話を聞いてくれる人、今までいねがったから」と言うミヨ子さん、また女子会したいです!^^

さて、類子さんの案内で、福島のいろいろなグループを訪ねました。まず、福島市の「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の世話人、佐藤幸子(さちこ)さんや、同会の陶山三枝子さんと会って、福島の現状を聞きました。

子どもたちの内部被曝への懸念は大きく、「送料はこちらで持つから、安全な有機野菜を送って!」と切に頼まれました。同会では11月11日から「野菜カフェ」を始めるそうです。ぜひ岡山や西日本からも野菜を送りたい。どなたか手を上げてくださ~い!^^
http://blog.goo.ne.jp/donationship/e/824ed522c2a709d61b013805fb3ed674

天然酵母パンの店「パパゲーナ」にも行きましたが、店長の橋本さんによると、11月に閉店、移住を考えているとか。長年にわたって安全でおいしいパンを提供してくれた店の一隅には、避難や放射能に関するちらしが何種類も置いてありました。(わたしも一通りいただきました。もちろんパンも。^^)

同じ福島市の商店街に、「市民放射能測定所」があります。食品および人体(内部被曝)の測定をしていますが、希望者が殺到して、内部被曝の測定は10月下旬まで予約すら中止しているとか。たしかに引っきりなしに人が来ては、説明を受けたり申込用紙をもらったりしています。北海道や九州の避難情報のパンフやちらしも、たくさん置いてありました。(これも一通りいただきました。^^)

福島市の放射能値が表示されていて、この日は屋外0.33マイクロシーベルト毎時(μSv/h)、屋内0.07μSv/h。屋外は事故前の数倍あり、年間では3000μSvにも(一般人の年間規制値の3倍)。それでも市内でマスクをしている人は、子どもを含めて、ほとんど見かけませんでした。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110927/222826/?rt=nocnt

福島市の南の郡山市では、「ふくしま集団疎開裁判」の会合に参加させてもらいました。2日後に「ふくしまの子どもを守れ!郡山デモ」をするというので、わたしが「子どもさんにもアピールしてもらったら?」と言うと、「それはダメ!」とのこと。妊婦と子どもは、被曝を避けるために、デモにも参加できないのだそうです。

後日聞いたところでは、このデモには約150人が参加、東京から山本太郎さんも来て、みんなで気勢を上げたとか。この日の放射能値は、郡山駅前0.8μSv/h、デモをした道路1.9μSv/h(年間規制値のそれぞれ7倍、17倍)だったそうです。(福島では、「今日は〇〇マイクロだよ」というのが挨拶代わりになっているとか)

14日は福島市で「おしゃべりカフェ」が開かれました。参加者は地元のお母さん方がほとんどで、他地域からのボランティアも何人かいました(釜ヶ崎から福島支援に入っている原田麻以さんにも、ここで初めて会いました)。わたしが「子ども未来・愛」の活動を紹介すると、ひとりの女性が、最近新たにわかったというホットスポットの資料をくれました。御山(おやま)地区の水路や路肩から、2~9μSv/hもの値が出ているとか(地面から50cm)。子どもはおろか、大人でも近寄れない数値です。

その後、同じ会場でベラルーシのウラジーミル・バベンコ氏の講演会がありました。彼はチェルノブイリ事故後ずっと、放射能の被害を減らす研究をしてきました。おかげで現在のベラルーシでは、調理法を工夫したり、ペクチンサプリを摂ったりすることで、内部被曝を大幅に減らせるようになっています。詳細は彼の本『自分と子どもを放射能から守るには』(世界文化社)を読んでください。
訳者の辰巳雅子さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/52b72e750cbddc8b1110e0870b9c53d8

            *     * *
5日間の駆け足だったけど、やっぱり行ってよかった。
放射能への不安もあったけど、ともかく行って、見たかった。
大震災後の東北を、福島を、そこで暮らす人々を、そして自然を。

わたしにやれることは小さいけれど、
やろうと思わせてくれたのは、あなた、福島の空だった。

小さいことだけど、始めたい。
小さいことだから、始めよう。
あの、福島の空を見上げて。

10月27日記(仙田)
by kodomira | 2011-10-29 01:20 | 活動報告